こんにちは.
仕事をしていると、必ずといっていいほど、つきまとう問題がありますよね。同僚や部下、後輩など、一緒に働く人たちとの人間関係です。どんな仕事でも、ここで悩んでしまって、仕事とは関係のない部分でつまづいてしまうような人がいます。もしかすると、この記事を読んでいただいているあなた自身も、その1人かもしれませんよね。
できる人ほど陥りがちな人間関係の罠
一緒に働いている人に対して、イライラしてしまう。
「何でこんなこともできないんだ」と、イライラしてしまう。
そんな経験って、一度や二度はありませんか?
お気持ち、わかります、わかります、ものすごくわかります。
あなたはきっと正義感が強くて、職場でも常にチーム全体を見渡し困っている同僚、部下や後輩を見たら手を差し伸べ、上司が1を言うと5とか10までやっちゃう人。取引先にも気を配り、締め切り前には頼まれたことは当然できている、なんならそれまでに2度3度確認しておきたい人。もちろん私生活でも自分で決めた生活習慣をきちんと守る人なのではないでしょうか?
そこまではないよ、という方でも、2~3個、当てはまりませんか?
実は私がそうでした。アンガーマネジメントを知るまでは。
「なんでこんなことができないの?新人じゃあるまいし。」(同僚に?上司に?内心感じてる)
「こっちは真剣に怒ってるのになんでヘラヘラして聞いてるの?やる気あんの?」(部下や後輩に)
「締め切りが迫っていてみんな残って残業してるのに、なんで素知らぬ顔して定時で帰っちゃうの?」
書き出したらキリがありませんが、ここで一度、あなたがそう感じた時のことを、冷静に振り返ってみましょう。
今感じている怒りに関して、果たして本当にこの人たちが悪いのでしょうか?
怒りとの付き合い方
怒りというのは、人間の持つ自然な感情の一つなので、怒ってもいいのですが、怒りの感情に振り回されるのは誰でも嫌ですよね? 怒りの感情はどこから湧いてくるのかというと・・
答えを言ってしまうと、それは、自分の中にある「こうあるべき」という自分の信じている考えなんです。
先ほど挙げた、私自身の怒りの感情を例に取ってみますね。
1つ目の
「新人じゃあるまいし」と私が感じていた心の裏には、
「ベテランは経験に応じて知識や技術を知っている『べき』、できる『べき』、さらには、教えられる『べき』」
と思っていました。
2つ目の
「やる気あるの?」という心の裏には、
「怒られているときに目の前でヘラヘラするべきではないし、真摯に受け止める『べき』」
と思っていました。
3つ目の
「素知らぬ顔して」という心の裏には
「言わなくてもチームで仕事してるんだから、せめて声をかけるか、残って一緒に手伝う『べき』」
と思っていました。
でも実は、ベテランであっても得て不得手があってもいいわけで(そもそも何年からベテランと呼ばれるのでしょう?)、怒られてヘラヘラしている人は、もしかしたらどんな顔して怒られたらいいのかわからなくて本当は困っているだけかもしれない。
残業せずに帰る人には、もしかしたら家庭の事情があるかもしれないし、あるいは仕事とプライベートを分けている人なのかもしれない、と考えられるわけです。
『べき』を上手に考えてみよう
こうして考えていくと、自分を怒らせている人(相手)が悪いのではなくて、自分の中にある価値観で相手を推しはかり、自分一人で相手を裁いていたんですよね。かつての私は。
あなたはどうですか?
うまくいかないなぁ・・・。なんでわかってもらえないんだろう・・・。と悩んでいるあなたの中には、どんな「べき」がありますでしょうか?
ここで、『べき』を上手に考えられるようにするための、ポイントをお伝えしましょう。以下の4つのポイントです。
- 誰に
- どんなことで怒っているのか?
- そこには、自分の中のどんなべきがあるのか? 「●●するべき」
- 「まぁ~最低でも※※してくれるならいいかぁ」もう少しゆるく考えてみる。
「もしかしたら、△△という考え方もできるよね」違う見方をしてみる。
私は、大声を出して怒鳴ったりしませんので、人から見ると穏やかとみられていたようです。私も自分で「怒らない人」だと思っていました。ですが、仕事をする仲間からは「怖く感じる」人もいたようです。
それは、私は怒鳴りはしないけど、内心はイラっとしていてそれが表情に出ていて、周りに威圧感を与えていたのかもしれません。私は本当は怒っていたんだな、ということは、今、研修でお伝えしているアンガーマネジメントを学ぶことで自覚することができました。
自分の「べき」がいかに多くて、相手に対してもそして自分自身のことも「こうあるべき」で縛り付けていたような気がします。
見た目が怒りっぽい人も、一見穏やかに見える人も、一度ご自分にどんな『べき』があるのか書き出してみてください。必ず、何か「気づき」があるはずです。もし実際に、どんな風にやればいいのかがわからないという方は、一度、
こちらの入門講座にいらしてみてください。
きっと、あなたの怒りという感情と上手に向き合う答えが見つかるはずです。